公開日 2017年8月11日
上映時間 133分
監督 ジョン・ワッツ
脚本・原案 ジョナサン・ゴールドスタイン
原作 スタン・リー
出演 トム・ホランド マイケル・キートン ロバート・ダウニー・Jr ジェイコブ・バタロン ローラ・ハリアー ジョン・ファヴロー ゼンデイヤ
2016年に製作・公開された「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」で
映画.comより一部引用
初登場を果たしたスパイダーマンの戦いを描く。
ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦い
シヴィル・ウォーに参加しことに興奮する
スパイダーマンことピーター・パーカーは
ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し
放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。
そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く敵バルチャーが出現。
ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは
トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。
debuwo評価 80点
おすすめ度 ★★★★☆(星4)
今作の立ち位置
スパイダーマンホームカミングは
ジョン・ワッツ監督による
スパイダーマン第1作目にして
Marvel Cinematic Universe(※以下MCU)の
第16作目にあたります
スパイダーマンの映画化としては
2度目のリブートとなり
前2シリーズとは全く異なる
新たなスパイダーマンとして描かれている
エピソード0
本作冒頭でもダイジェストして流れますが
スパイダーマンの前日譚として
キャプテンアメリカ・シヴィルウォーの視聴をお勧めします
ホームカミングとは?
劇中では卒業した高校生を招いた
校内パーティーにこの名称が付いているが
それ以外に
- ソニー主導の独自路線の映画から、原作のホームである
MARVEL主導の映画に帰ってきた
という意味も込められている
今までとは異なるアプローチのスパイディ誕生物語
シリアスで重たい雰囲気を排除した
明るく楽しいスパイダーマン
しかしヒーロー誕生編として
抑える所は抑えた王道的なストーリーなので
MCUが嫌いと言う方でなければ
お勧めしたい一作
規定路線をはずして明るさに舵取り
今までのシリーズはピーターの叔父ベン・パーカーの死によって
ピーターが成長する過程を描いてきたが
どうしても重たい話に行きがちだったので
マンネリ防止、MCUの雰囲気に合わせる意味で
ビデオ日記で前日譚のシヴィルウォーを見せ
地元ヒーロー活動から描いたのは高評価
彼の地元でのコミカルで親切心溢れる活動は見ていてとても楽しい
高層ビルで戦わないスパイダーマン
規定路線をはずすと言う意味では
戦闘シーンも今までのシリーズからは明らかに異なっている
スパイダーマンと言えばニューヨークの高層ビルで
華麗に舞い、戦うのがセオリーだったが
今作は高層ビルで全く戦わない
フェリーのシーンをはじめ
スパイダーマンらしさと
マンネリ防止を両立させた戦闘シーンは
どれもこれも魅力的だ
名脇役ネッド
独自要素と言えばピーターの親友ネッド
彼の存在も他のスパイダーマンにはない
このシリーズ独自の魅力だ
勿論、コメディリリーフは存在していたが
学生生活のフォローや、ヲタク知識など
ピーターの負荷を軽減させ、同じ価値観を共有できる友人がいたのは
他の二人とは大きく違う要素と言える
メイおばさん
独自要素と言うわけではないがマリサ・トメイ演じる
メイおばさんも作品の明るさに一役買っているだろう
現代を生きる明るい女性的な役柄は
トムホピーターを育てたと言っても
違和感が全くない
余談ですがマリサ・トメイさんは
アイアンマン演じるロバート・ダウニー・Jrと以前交際関係にあったらしく
交際期間こそ短かったらしいですが、今でも関係は良好だそうです
マイケルキートン怖すぎ問題
そして今回のヴィラン
マイケル・キートン演じるヴァルチャー
表の顔は残骸処理会社の社長 エイドリアン・ドゥームス
アベンジャーズ1で起こった事件
チタウリによるニューヨーク襲撃事件の残骸処理を
ダメージコントロール局に強引に奪われ
以来ウィング・スーツを身に纏い
提出しなかったチタウリの技術を元に製造したハイテク兵器を
犯罪者へ密売し生計を立てている
ヴァルチャーの素顔
そしてこのヴァルチャーが面白いのは
素顔の時の方が
怖い…
ヴィランとしてそれほど強い存在ではないが
マイケル・キートンのキャリアが成す
男の迫力がそれを補って余りある
ホームカミングパーティーに
ピーターと娘を送り届けるシーンのは
その怖さがホラー映画の領域にまで達しているので必見!
バットマンを演じたと言うよりも
ジョーカーを演じた事があるって言った方が
信じてもらえそうな笑顔ですね…
MCU要素も隙が無い
個人的に好きなポイントは
フェリーのアイアンマン登場シーン
MCU11作目ソコヴィア事件の反省点を活かし
トニーが災害救助用の
オプションパーツを開発していたかと思うと
胸が熱くなりますね
トニーの教え
スーツ無しじゃ駄目なら
スーツを着る資格はない
ピーターへのお説教シーン
MCU7作目アイアンマン3の事件を経たからこそ言える
この台詞も印象に残ります
過去作を知っているファンにとっては
グッと来るシーンでした
自分の力だけで戦うラストは最高
- 初期スーツ(ただの私服)
- 飛び交えそうな建築物無し
- 味方無し
外界と遮断され、不利な状況で
怯む事無く戦う姿は最高の一言
ピーターが頑張るしかないとみせる構図は
かなり印象的です
親愛なる隣人の勝利とは?
悪を倒したいのではなく
困った人を助けたい
スパイダーマン映画のセオリーから
はずれた要素の多い作品ですが
スパイダーマンとして一番大事な部分は
しっかり作られているところが最高!!
続きを見るならば…
普通の作品であれば
次回作「ファーフロムホーム」に行きたい所ですが
この作品はMCU作品の1つ
大筋を理解して見るためには
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
アベンジャーズ エンドゲーム
二作品の視聴が必要なので
ご注意を…!!
次回作のレビューはこちらから!
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