木曜洋画劇場とは!
1968年からテレビ東京系で放送されて以来
41年間、お茶の間に映画をお届けしていた素晴らしき番組で
2009年3月26日をもって一旦の幕を閉じた
放映当時は競合番組として
- 金曜ロードショー
- ゴールデン洋画劇場
- 日曜洋画劇場
など2010年頃まで放映していた地上波映画番組の中では
アクションやSF、ホラー映画などを中心としたラインナップと
系列局が多いテレビ局が放送したがらない
B級映画・Z級映画・ビデオスルー作品も放送し
一般受けと言うよりも成人男性にウケが良い映画が多いのが特徴
カルト的人気の発端はCM
放送開始から一部の映画好きの間では人気を博していたのは言うまでもないが
カルト的人気を爆発させたのは2004年ごろから放送されるCMにある
それまでは名シーンに合わせてナレーターの声を合わせただけの予告だったが
突如として作品の内容に関係ない俳優ネタ、吹き替え声優ネタや、語呂合わせ
ネットスラングを多用して予告を行うようになる
あまりの暴走ぶりに当時のネットでは話題となり
今でも一部のSNS界隈では語り草となっている
今回はとんでもないCMの数々を紹介しよう
男のリトマス試験紙
予告ロングver↓
あんた、この世をどう思う?
悪党ばかりがのさばって、やられるこっちは泣き寝入り…
欲しくないかい?スカッと決めたヒーローがさ!
紹介するぜ!俺のマブダチ!
ロス市警の猛毒刑事、コブラの兄貴だ!
イカしたグラサンに咥えたマッチがナウいっちゃあナウいぜ!
~中略~
守り抜け!その牙で! 男のリトマス試験紙!シルベスター・スタローン主演!
傑作刑事アクション 木曜洋画劇場 コブラ!
80年代アメリカでスタローンの人気がピークの時に作られたアクション映画
それが木曜洋画劇場で放映された時のCM
男のリトマス試験紙
と言う謎の肩書をスタローンに付けた
おそらくこいつを見て反応しない奴は男じゃねぇ!
と言う意味だと思うが真意は不明で
ネットではその響きから話題騒然となっていたが
- スタローン演じるコブラのカッコよさ
- ささきいさお氏の吹き替え
- 立木文彦氏の迫真のナレーション
上記の要素が謎の説得力を持たせている
以降スタローン出演作のCMには男の○○○と言う肩書が付くのが定石となった
もしもあなたが凶悪犯に狙われたら
頼りになるのは
ゴリラよりコブラ!!
コブラの木曜洋画劇場CMにはロングverとショートverの二種類のCMがあり
ショートverではゴリラよりもコブラというナレーションが流れるが
これはコブラが劇場公開された1986年に同じく公開された
アーノルド・シュワルツェネッガー主演『ゴリラ』の事と思われる
公開当時の興行収入は
コブラが1億6000万ドル、ゴリラは1620万ドル
…確かに頼りになるのはゴリラよりコブラだ
カリフォルニアから来た鋼(アイツ)
今なお新作が制作されているプレデターシリーズ
その一作目はアーノルド・シュワルツェネッガーこと
シュワちゃんが主演する筋骨隆々マッチョムービー
木曜洋画劇場で放映された当時シュワちゃんは
カリフォルニア州知事に就任しており
- 闘う州知事
- 拳のマニュフェスト
- 超現場主義の徹底
などの政治家を意識したキャッチフレーズがCM内で飛び交った
肉密度1000%!!
タイトル通り、プレデターが大暴れする映画であるのは間違いないが
その要素を吹き飛ばすほどに脳筋マッチョ主義で彩られた映画で
シュワちゃんを筆頭に、カール・ウェザース、ビル・デューク、ソニー・ランダムなど
マッチョな男たちがそろい踏み、アメリカンジョークを呟きながら
チェーンガンや、ライフルや爆弾をゴリゴリ使っていくCM通りの映画で
実は『コマンドー』に次いで名言が多い映画でもある
スーパー・ヴァンダミングアクション
木曜洋画劇場っぽい俳優の代表格といえば
ジャンクロード・ヴァンダムだろう
作品自体に優劣を付ける訳ではないが
シュワちゃんやスタローンは、ゴールデン洋画劇場や日曜洋画劇場の出現率が高い
理由としては製作された映画が世界的にも話題のヒット作ばかりで
先に大きなテレビ局が放送権を手にする事が多いからだ
二人に比べれば、ヴァンダムはそちらでは放映されることが少なめで
もっぱら木曜洋画劇場で初放映と言った感じだ
しかし、テレ東の制作側は妥協でヴァンダム作品を放映しているわけではなく
愛を持って放映しているのは予告編の凝りっぷりからもわかる事だろう
さらに木曜洋画劇場の派生とも言える番組『午後のロードショー』ではなんと
4日連続でジャンクロード主演作を放映するという
制作側の愛が無ければ成立しない企画が行われてる
劇場予告にもヴァンダミングGO!
そして遂には地上波放映の予告だけでなく
ネット限定だが映画『エクスペンダブルズ2』の第二弾予告として
木曜洋画劇場の『ノック・オフ』をオマージュした予告が公式から公開されていた!
夢の対決=闘魂祭り
木曜洋画劇場はアクションやSFだけでなくホラー映画も放映していた
しかし、ホラー映画でも面白おかしく、コミカルに紹介してしまうのが木曜洋画劇場だ
『フレディVSジェイソン』
ホラー映画の怪人を代表する二人が夢の対決となる作品だが
木曜洋画劇場は1900回放映記念の際に、闘魂祭り第一弾として放映した
夢の対決
↓
プロレス
↓
闘魂祭り
と、解釈する語彙力とセンスは脱帽してしまう
ありがとう木曜洋画劇場
制作陣の映画に対する愛や知識の深さが垣間見え
面白すぎる語彙力も冴えわたった
今となっては懐かしくて愛さずにはいられないCM達
しかし、これらは氷山の一角に過ぎない…!
木曜洋画劇場の素晴らしいCMはまだまだ存在する!!
次回の木曜洋画特集を待て!!
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