公開日 2015年10月16日
上映時間 103分
監督 チャド・スタエルスキ
脚本 デレク・コルスタッド
キャスト キアヌ・リーヴス ミカエル・ニクビスト アルフィー・アレン ウィレム・デフォー イアン・マクシェーン ランス・レディック
愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに
映画.comより一部引用
裏社会から足を洗った殺し屋ジョン・ウィック。
しかし、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまい、ジョンは悲しみに暮れる。
そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられるが
ある日、ジョンの所有する車を狙って家に押し入ったロシアンマフィアが
デイジーを殺してしまう。生きる希望だったデイジーを奪われたジョンは
かつてその名をとどろかせた裏社会に舞い戻り
ロシアンマフィアの組織を相手に単身戦いを挑む。
debuwo評価 80点
おすすめ度 ★★★★☆(星4)
新世代のガンアクションを確立させたシリーズ一作目
アクションスター、キアヌ・リーヴスが主演し
チャド・スタエルスキ、デヴィッド・リーチが
共同監督を務め、それまでのアクションから一線を画した
新世代のアクション映画を魅せた名作!
一見無害そうな只の優しい犬好きの男が
実はとんでもない奴だったという
ナーメテーター映画としても一級品の出来栄え!
チャド・スタエルスキ…
マトリックスでキアヌのスタントマンを務め、本作で映画監督デビューする
デヴィッド・リーチ…
同じく本作で映画監督デビューするが、クレジットには名前が無かった
デヴィッド・リーチ監督作のレビューはこちら↓
ジョンの戦闘スタイル・CAR
本作で最も話題となったのは
主人公、ジョン・ウィックの戦闘スタイルだ
C.A.Rシステム
総称…center axis relock stanceシステム
拳銃を斜めに傾けて両手で構え
両手の親指同士を合わせることでリコイル(反動)の軽減を図り
場所を問わず、小回りが利き隙なく銃撃を行う
近接戦闘(CQB) 向けの射撃スタイル。
当時はあまり見かけないこの戦闘スタイルと
キレキレのキアヌアクションが合わさり
彼演じるジョンを超実戦派の殺し屋として説得力を持たせ
ジョン・ウィックをヒット作とさせた!
発案者は軍事コンサルティング会社のポール・キャッスル氏
ガン・フー【GUN FU】
映画の表現として実際にはあり得ない銃撃戦の演出やガンアクションの事を
英語圏ではこう呼び、特徴としては
- 明らかに装弾数を超えた射撃
- 実践的、現実的でない銃器
- 二丁拳銃
等が挙げられる。
リアル路線の戦争映画などを除けば
リアリティをおよそ放棄したガンアクションがこれまでの主流だった。
特に2000年代に登場した映画リベリオンの『ガン・カタ』は
その強烈なインパクトで映画に留まらず、漫画やゲームなどにも
多大な影響を与えた。
ジョン・ウィックはそんなファンタジー寄りガンアクションや
エクスペンダブルズのような筋肉主義ガンアクションとも違う
スタイリッシュ且つ、実戦的な戦闘スタイルとして話題を呼んだ
×これまでのガンアクションを過去にした
〇新しいガンアクションを確立させた
当然リベリオンもエクスペンダブルズも素晴らしい映画なので
ジョン・ウィックは映画におけるガンアクションに
新ジャンルを開拓したと考えるべきだろう
ガンアクション以外もすごい!
本作では90%のスタントシーンをキアヌ自身が演じている
撮影4か月前から、システマ・柔道・柔術のトレーニングを積み
格闘シーンを彼自身が演じている
カーアクションシーンも例外ではなく
工場地帯で69年式フォードマスタングを駆りマフィアを蹴散らすシーンは
彼自身が運転しているのだ!
銃の取り扱いだけでなく、ドラテクや体捌きから
キアヌのアクション映画への熱意や取り組み方が伝わってくる
腕時計の付け方
ジョンが腕時計を内側につけているのを特徴的に見せるシーン
そもそも内側につけるのは、銃を構えながら文字盤を見る為であり
軍歴のある人間を画的に説明するためによく使われる描写である
劇中では特に言及されることはないが
シャワーシーンなども併せて
元軍歴を匂わせる、こういう細かな描写から
実はキャラ設定もしっかり考えているのがわかる
俺達好みな描写
ジョン・ウィックはアクションシーンだけでなく
男なら誰もが憧れる設定や独特な世界観も人気だ
ヨセフ・タラソフが手を出した相手が
只の車と犬好きのおじさんではなく
伝説の殺し屋ジョンと判明した時の父・ヴィゴの
お手本のようなビビり方と説明の仕方は必見
ホテルコンチネンタル
ジョンの友人・ウィンストンが営む
殺し屋専用のホテルコンチネンタル
コンチネンタルは世界中で殺し屋をサポートする機関
以下のサービスを金貨による支払いで行っている
- 宿泊施設の提供
- 武器の調達
- 死体の処理
- ターゲットの斡旋
ルールを守っている内は手厚く奉仕してくれるが
ひとたびルールを違えれば殺し屋達を脅かす存在となる
その独特な存在感は、作品の世界観を濃厚なものとさせた
特にイアン・マクシェーン演じるウィンストンの醸し出す気品と
ランス・レディック演じるシャロンのスマートさは
このシリーズにはなくてはならない存在だろう
1のジョンはブランクがある
敢えてダメ出しするとすれば
1のジョンはやや迂闊
一個人としてはジョン・ウィックは規格外の強さだ
しかし、親友のマーカスの手助けがなければ死んでいた場面もあり
完全無欠の化け物かと言われればそうでもない
友人に助けられる一連の流れだけは
長らく稼業から離れてたとはいえ
関われば死ぬ伝説の殺し屋としては若干の拍子抜けがあった
ではブランクの無いジョンがどの程度なのかは
続編であるジョン・ウィック2を観れば明らかになるだろう
続編のレビューはこちら↓
一大ジャンルナーメテーター
なめてた相手が殺人マシーンだった系映画は
多くのアクションスターで作られたジャンル映画だ
ジョン・ウィックでその爽快感の虜になったのなら
それ以外の作品も如何でしょうか?
当ブログでは他のナーメテーターも紹介しているので
次のナーメテーター作品を探しているときは
是非参考にしてください!
記事はこちらからどうぞ!↓
コメント