公開日 2017年07月07日
上映時間 122分
監督 チャド・スタエルスキ
脚本 デレク・コルスタッド
キャスト キアヌ・リーヴス コモン ローレンス・フィッシュバーン リッカルド・スカルマチョ ルビー・ローズ イアン・マクシェーン ランス・レディック
前作でニューヨークを舞台にロシアン・マフィアを相手に繰り広げた壮絶な復讐劇から5日後。
映画.comより一部引用
平穏な生活を送りたいジョンは、イタリアン・マフィアのサンティーノからの殺しの依頼を断るが
それにより自宅を爆破されてしまう。ジョンはサンティーノへの復讐を開始するが
命の危険を感じたサンティーノに7億円もの懸賞金をかけられ
世界中の殺し屋から命を狙われる事態に巻き込まれてしまう。
debuwo評価 91点
おすすめ度 ★★★★★(星5)
見どころ満載の傑作
2010年代後半に最先端アクションを魅せ人気を博したシリーズ二作目
上映時間は90分から120分に増加し
より洗練されたアクション
より深みを増した世界観
より豪華になったキャスト
アクション映画として傑作の出来栄え!
ジョン・ウィックシリーズで
最推しの一作!
前作のレビューはこちら↓
開始早々カーアクション!
ジョンが伝説の殺し屋として復帰するまでのプロセスが
カタルシスとして描かれていた前作
対して今作は開幕からエンジン全開で
前作では終盤に披露されたカーアクションが開幕で披露される
ジョンが大暴れするこのシーンをみているだけで
この映画がどんな映画で
以降何が起こるかわかる
実に話の早いシーンだ
ガンアクション
今作が特にグレードアップしていると言えば
多彩なシチュエーションでの銃撃戦だろう
- カタコンベ
- NY地下鉄
- 美術館
ジョンがお得意のCARで無双するのは
前回同様変わらないが、特に異彩を放つのがカタコンベ戦だ
多数の追手に迫われる事も想定したジョンは
予めカタコンベにアサルトライフル、ショットガンを設置し
それらの武器を使い捨てる事で対処する
この手の映画には珍しく、非常にタクティカルな展開を魅せる
また、弾のリロード中に咄嗟にサブウエポンで速射する
銃口の余熱で相手を押さえつけながらリロードなど
キアヌの銃捌きも見応えがあり
暗い場面が多く続く中、画面の暗さに反して見所満載のシーンだ
ドンパチ映画の華
ラストスタンド、ターミネーター、ランボーなど
主人公が洗練された武器を構えるだけで
観客をときめかせる武器準備シーンは映画の華だ
本作ではジョンが
銃、スーツ、建造物の資料を調達するシーンがあり
登場する多彩な武器の魅力もさることながら
交渉するジョンと対応する店員たちが
互いにプロとして存在感を放ち
準備シーン自体の魅力+世界観に魅力を持たせ
一粒で二度おいしい構成となっている
ソムリエ、仕立屋、地図屋との交渉を
あえてザッピングのように見せる演出はとてもスマート
ザッピングとは…
テレビを視聴している際にリモコンを操作してチャンネルをしきりに切り替える行為
多彩な世界の殺し屋たち
ザッピングで魅せると言えば
終盤、ジョンを狙うニューヨーク中の殺し屋との連戦もそうだ
バイオリン奏者、スモウなど、個性豊かな殺し屋たちとの戦闘が
時系列がバラバラに、如何にしてジョンが切り抜けたか描かれる
こちらのザッピングは、展開がとてもスピーディだがわかりやすく
カシアンとの再戦までの前哨戦でありながら息もつかせぬ展開だ
鉛筆…
ニューヨークの殺し屋たちとの戦いで
特に人気のシーンと言えば
やはり鉛筆一本で殺し屋二人組を倒してしまうシーンだろう
ジョンの凄さもさることながら
鉛筆の耐久力も地味に凄い…
マトリックスの系譜+α
ジョン・ウィックシリーズは
キアヌの代表作マトリックスと非常に縁が深い
前作の時点で
- 監督スタエルスキ マトリックスではキアヌのスタントダブル
- 共同監督デヴィッド・リーチ
- ジョンを手当てするドクター マトリックスのキーメイカー
- 1のナイトクラブでジョンを撃った男 マトリックスのエージェント・ジョンソン
- マリリンマンソンは、マトリックスとジョンウィックに楽曲提供している
キアヌをはじめ、多くのマトリックス関係者が制作に参加しており
本作では、マトリックスの人気キャラ・モーフィアスである
ローレンス・フィッシュバーンが参戦する。
彼が演じるキングは、ニューヨーク中のホームレスと鳩を従える地下の王。
コンチネンタルの枠外にある存在。
今後ジョンと大きく関わることになる
悪魔祓いの男
過去作からの再共演といえば
キアヌとピーター・ストーメア
この二人の再共演も見どころの一つだ
ピーターは、キアヌが悪魔祓いの探偵として活躍する映画
『コンスタンティン』で、悪魔の王・サタンとして
キアヌ演じるコンスタンティンと対峙している。
今回は逆の立場で対峙するのが実に面白い
小物として完璧な悪役ダントニオ
魅力的な登場人物が多い本作
今回の黒幕、ダントニオも中々のキャラだ
血の誓印を盾にジョンに姉殺しの仕事を請け負わせ
ジョンが姉を殺した途端、姉の仇として殺そうとするイタリアンマフィアなのだが
- 殺しの動機
- ジョンをハメる姑息さ
- 往生際の悪さ
見た目こそ整っているのに
何から何まで小物なのが
プロフェッショナルばかりが登場する本作では
ボンクラっぷりがかなり異彩を放っている
もう走るしかない!
『終わらせた』事により
遂にコンチネンタルからも追放され
支援を受ける事も出来ず、殺し屋たちから狙われる続ける羽目となったジョン
銃や車をあれだけ使っていたジョンが
ここにきて体一つで見せる絵作りは
逆に見栄えを感じさせるし
全力疾走するジョンは、歳を重ねようとも
変わらずアクション映画を撮り続けるキアヌの生き様を見ているようだ
ジョンの戦いの日々は
まだまだ続く…
一大ジャンルナーメテーター
なめてた相手が殺人マシーンだった系映画は
多くのアクションスターで作られたジャンル映画だ
ジョン・ウィックでその爽快感の虜になったのなら
それ以外の作品も如何でしょうか?
当ブログでは他のナーメテーターも紹介しているので
次のナーメテーター作品を探しているときは
是非参考にしてください!
記事はこちらからどうぞ!↓
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