公開日 2022年12月3日
上映時間 124分
監督 井上雄彦
脚本 井上雄彦
原作 井上雄彦
出演声優 仲村宗悟 笠間淳 神尾晋一郎 木村昴 三宅健太
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。
湘北高校バスケ部メンバーの声優には、宮城リョータ役に「ブルーロック」の仲村宗悟
三井寿役に「ガンダムビルドダイバーズ」の笠間淳
流川楓役に「ヒプノシスマイク」の神尾晋一郎
桜木花道役に「ドラえもん」の木村昴
赤木剛憲役に「僕のヒーローアカデミア」の三宅健太を起用。
1990年代のテレビアニメ版も手がけた東映アニメーションと
「あかねさす少女」のダンデライオンアニメーションスタジオがアニメーション制作を手がける。ロックバンドの「The Birthday」がオープニング主題歌
映画.comより一部引用
「10-FEET」がエンディング主題歌を務め
作曲家・音楽プロデューサーの武部聡志と「10-FEET」のTAKUMAが音楽を担当。
debuwo評価 92点
おすすめ度 ★★★★★(星5)
スラムダンクとは!
ドラゴンボール・幽遊白書・ジョジョの奇妙な冒険(3部)等と並び
90年代、少年ジャンプ黄金時代に連載され
一世を風靡したバスケットボール漫画!
ドラゴンボールが連載されていた時代に看板漫画と称された程の作品で
それまでの熱血スポ根ものとは一線を画した
スタイリッシュさと熱さを兼ね備えた新しいスポーツ漫画のスタイルを確立させ
日本バスケブームの火付け役ともなった作品だ!
移行のスポーツ漫画にも多大な影響を与えた
90年代前半はNBAが日本で話題となり
バスケシューズのエアマックスブームや
テレビではSMAPが毎週テレビ番組【愛ラブSMAP! 】で3on3をするなど
大衆的スポーツとして世に浸透し始めていた
開始早々 前評判をスラムダンク!!
そしておよそ25年の時を経て、完全新作として作られた本作
発表当時は
- フルCG
- 謎過ぎるシチュエーションの予告シーン
- 声優総入れ替え
- 公開直前まで試合相手は不明
など、あえてであろう秘密主義が
旧来のファンを期待を裏切るように捉えられ
大顰蹙を買っていた
実際、筆者もご多分に漏れず予告編公開当時は
当たり屋感覚で見に行くとコメントしていた…
漫画家は井上雄彦先生は偉大な漫画家だが
映画監督として優秀とは限らない
しかし、いざ上映が始まれば
The BirthdayのLOVE ROCKETSで送る
珠玉のOPムービーが全ての不安をスラムダンク!
音が一つ一つ増えていき
大きな一つの流れを作る曲と
それに合わせた映像はこの映画が名作と察させるには
十分足りえるクォリティだ!
ちなみにOPのThe Birthdayと
EDの10-FEETには井上雄彦先生からオファーを出している
メインストーリーはファン待望の試合
今作でメインテーマとして描かれる部分は対山王工業高校戦
インターハイ3連覇を成し遂げた圧倒的強者との対決
それに加えて原作で描かれた最後の試合
試合内容の面白さとテレビアニメで描かれなかった事から
スラムダンク原作ファンにとっては悲願の映像化とも言える
オリジナルストーリーについて
今作は原作をそのままなぞるだけでなく
大きな追加内容があり、それに合わせて
主人公は桜木花道ではなく
宮城リョータとなっている!
今作では、原作では描かれなかった宮城リョータの家族背景や
彼にとって山王戦とはどういったものなのかと言う部分が
大きく付け加えられている
この追加要素には賛否両論あるが
個人的には本当に素晴らしいと思えたところ
映画オリジナルと言う共有要素
ストーリーの良さを置いたメタ的な意味にもなるが
今作の追加ストーリーは賛否両論はあれど
存在するだけで観客に共有感をもたらす部分だった言える
古参の熱狂的ファンから
ジャンプ漫画の一つとして読んでいたファンまで
全く新しい情報故に、フラットに談義できる要素と思えば
それほど否定される要素でもないはずだ
躍動感がありつつもらしさが溢れる試合シーン
映画で新規に書き下ろされた部分に関しては賛否両論だが
メインとなる湘北対山王戦は圧巻だ
カットされている要素はあるものの
- 本物バスケプレーヤー協力の元作成されたモーションの躍動感
- 井上雄彦先生のテイストを残した各キャラクターのモデル
- 新規起用された各キャラの声優陣の演技
どれをとっても素晴らしい仕上がりだった
ラスト20秒は圧巻
試合全体でクォリティの高さですでに満足できる仕上がりだが
原作の展開からして印象的なラスト20秒からの流れ
ここのクォリティの高さは
他シーンよりも頭一つ抜けている
選手たちの動きや、試合の流れに合わせたカメラアングルに映り込む
多層化されたエフェクトは最新のアニメ表現のすごさをこれでもかと見せつけてくる
配信サービスが始まったら
是非コマ送りで観たいシーンだ
間違いなく名作
そして原作の素晴らしさ、CGクォリティの高さもさることながら
濃厚で情報量も多い原作を2時間で納めた構成力も流石の一言で
内容の飲み込みやすさも含めて
お世辞抜きに名作と言える出来栄え
スラムダンクファンなら何としてでも劇場で観るのをおススメする作品だ
映画情報サイト「シネマヒッツ」様
筆者のレビューが
映画情報サイト「シネマヒッツ」様にインタビュー記事が掲載されました!
オシャレなデザインでとても見やすいサイトで
筆者のレビューを載せていただけて光栄です!
余談、ラーメン屋にて
本編のレビューには関係ないが
映画を見た帰りに、食事を済ませようと付近のラーメン屋に行った際
ラーメンが来るまでの間、パンフを眺めていたのだが
ラーメン屋の店員さんが急にこちらにきて
「映画面白かったですか?」と尋ねられたので
素直に「面白かったですよ!」と言うと
「実は僕も観に行って面白かったと思ったんですよー!」
と爽やかな笑顔を返され意気投合してからラーメン食べました
まさかのラーメン屋でのスラムダンク品評会でした
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