エクスペンダブルズ ニューブラッド【ネタバレあり】

★★★★★

公開日  2024年1月5日
上映時間 103分
監督 スコット・ウォー
脚本 カット・ウィマー ダッド・ダガーハート マックス・アダムス
キャスト ジェイソン・ステイサム シルベスター・スタローン ドルフ・ラングレン ランディー・クートゥア ミーガン・フォックス トニー・ジャー 50セント ジェイコブ・スキピオ アンディ・ガルシア

最強の傭兵軍団「エクスペンダブルズ」を率いるバーニー・ロスは
CIAからの新たな依頼にこたえるため、かつての相棒であるリー・クリスマスを訪ねる。
バーニーと再び組むことを決意したリーがエクスペンダブルズのアジトに足を運ぶと
そこにはかつての仲間たちに加え、新たなメンバーも顔をそろえていた。
新戦力を迎えたエクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること。
もし失敗すれば第3次世界大戦が勃発しかねないという危険なものだった。

映画.comより一部引用

debuwo評価 90点
おすすめ度  (星5)

約10年を経てシリーズ四作目!だが…

スタローンを始めとする筋肉アクションスターが一堂に会する
俺達好みの最高な映画エクスペンダブルズシリーズ

2013年公開の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』から
約10年ぶりとなる待望のシリーズ続編!!
しかしどうにも世間の評価は芳しくない!!
確かに俺もツッコミたい所はある!
批判の内容はご尤もだ!!
だが!!
それでも!!
世間がどれだけ叩こうとも!
自分だけは愛してやまない作品!
筆者にとってはそんな作品がこのニューブラッドだ!
今回はツッコむ所は男らしくツッコミ
それ踏まえてなお、この作品が如何に素晴らしいか伝えていく!

面子の豪華さとその意味

エクスペンダブルズの最たる魅力と言えば
豪華なスター達が夢の共演、そしてファンならニヤリとする
セルフパロディや自虐ネタを混ぜたアンサンブルだろう
スライ・シュワ・ウィリスが教会で立ち並ぶ1
チャックノリスが自らのファクトを語る2
ウェズリーが脱税ネタで笑いに走る3
歴代シリーズのそういった楽しいシーンは枚挙に暇がなかったが
過去作に比べて本作は残念ながら面子は少し地味…
演出的なアンサンブルは後述の理由で控えめと言う他ない…

そういった演出を期待していたファンが
がっかりしてしまうのは仕方がない…

流石に過去作よりも豪華さが足りない

ブロマンス映画としての良さ

確かに過去作に比べれば面子は地味だ
しかし、その分割合が増えた部分もある
バーニーとクリスマスのブロマンス
つまりホモソーシャル的なイチャつきである

エクスペンダブルズの歴代シリーズを見ればわかるが
特にこの二人の信頼関係は頭一つ抜けるレベルだ

  • 島国ヴィレーナへの潜入
  • ナイフと銃の早撃ち勝負
  • ネパールでバーニーが被弾した際も即フォロー
  • アルバニアの酒場で情報収集
  • 再結成時にガルゴを無理やりどけて副操縦席に座らせる

バーニーは舞台と別行動の時はいつもクリスマスを連れて行くし
クリスマスはいつもバーニーの行動を気にかけている
徒手空拳の戦闘力だけで言うならトールロードもかなりのものであるにも拘らず
本作冒頭の件で唯一連れて行ったのがクリスマスというのもポイントが高い
終盤のあっと驚く展開も含めれば
如何にバーニーがクリスマスを信頼しているか
如何にクリスマスがバーニーを慕っているか

そんな二人の関係性萌えを楽しめることが出来れば
とても楽しめる作品なのだ!

バ、バーニー…?

二人の関係性に焦点を当てるストーリーだからこそ
気になる部分も大いにある
その最たるものが指輪奪還シーンだろう

今後の展開や、クリスマスの事を想えば
バーニーが奪われた指輪を何としてでも取り戻したいのは分かる
指輪の飾られ方を見ればろくでもない連中なのは一目瞭然なので
正統な賭けで負けたのにも関わずゴリ押しで奪い返そうとするのも分かる
バーにいる人物の構成を見れば多勢に無勢になるのは必至
故にメリケンサックを持ち出すのも良いだろう
2の酒場をリフレインするという意味でもファン的には嬉しかったりする
しかし、当てていないとはいえ
丸腰の人間相手に銃で威嚇するどころか
発砲するのは流石に反則過ぎる…

流石にクリスマスも呆れちまいますよ…

丸腰相手に抜くのかバー二―

戦闘演出…

擁護しがたいと言えば、新メンバー・ラッシュ
レヴィ・トラン演じるのこの人物は
見目麗しくスタイリッシュなタトゥーが特徴のキャラだ
美しい…確かに美しいが…
エクスペンダブルズの一員としては流石に華奢過ぎる
3のロンダ・ラウジー張りの女傑でなければ説得力がない…

また、専用武器の九節鞭(くせつべん)は暗器の類であり
表立ってドンパチするエクスペンダブルズの武器としてはミスマッチすぎる…

狭い通路とかならわかるけど…

タンカーに襲撃する際、敵が身を隠してカウンターという演出も無理がある
数十人という人間がしゃがんで隠れるには
操舵室はあまりにも狭すぎるし
何より入る時に窓からバレるだろうと冷ややかに突っ込んでしまう
戦闘シーンやその前後で行われるやり取りが
低予算映画かと思わず声上げたくなってします

光学迷彩でもない限り気付くやろ…

社会人 リー・クリスマス

今作の新たな試みの多くは
およそ褒められたものではないが
クリスマスが消耗品軍団をクビになり
インフルエンサーのガードマンをはじめる件は秀逸だ

尺は短いものの、ステイサムの強すぎる個性が爆発しており
改めて彼の存在感を実感させられる
現実社会で鼻持ちならない連中を
躊躇なくクリスマスが制裁するスピンオフを作ってもらえないだろうか

それいつものステイサム映画やな…

打ち上げして終わり!

色々突っ込み所はある作品ですが
本作はコロナ禍、スタローンの一時離脱
テリークルーズがセクハラ問題で不参加など
紆余曲折を経て制作された経緯がある
しかしそんな中でも歴代シリーズにもあった

  • バーニーxクリスマスのイチャつき
  • 打ち上げ
  • ED曲は1作目と同じくThe Boys Are Back in Town

この部分はしっかり描かれていたので
アクション映画として、シナリオの雑さは擁護しがたいが
彼らをアイコニックな存在としてみたアイドル映画としては
それほど悪くないと思える

ただ、叶う事なら
なんとかあと一本ちゃんとした作品を撮って欲しいのも本音だ

このシーン予告編入れたのはNG

パンフレットは最高

エクスペンダブルズシリーズは
パンフレットの内容が本編に負けず劣らず濃厚で
界隈のファンの間ではカルト的な人気を誇っている
なんとエクスペンダブルズ ニューブラッドを記念して
過去3作+ポストカードが付いた
パンフレットBOXが発売されてたのだ!
本作ニューブラッドのパンフレットはBOXとは別売りなので要注意
羨ましいやろ!!

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